私の趣味は歴史と旅行ではありません

歴史と旅行が嫌いな訳ではない。敢えて言うなら「私の趣味は歴史と旅行ではありません (I do not like history or traveling very much.)」という程度だろうか。

よく「グローバルな人材になるには、自国(日本)の歴史や文化に精通しておく事が肝要である。また、海外の人たちを知るためにも多くの場所を訪れ様々な考え方を理解しておく必要がある。」と言われる。なんとなく説得力のある考え方ではある。歴史を知っていれば、自分のアイデンティティを確立すると同時に、海外の人にも日本という国を説明できる。先人の成功や失敗から学ぶ事も多いだろう。各地を旅行していれば、海外の人との共通の話題も見つけやすくなるだろう。

しかし、だ。私の趣味は歴史や旅行ではない。もっと正確に言うと「歴史や旅行を語る事が好きではない」ということだろうか。

私にとって歴史を語る事は「変えられない事実を語る」ことと同義である。旅行する事は「誰かがデザインした観光ルートをたどっているだけ」という風に考えてしまう。自分がどんなに頑張ろうが歴史は変えられないし、誰かが想定している観光ルートを外れる事もできない。言い換えれば、歴史を知る事も旅行に出かける事も自分の裁量権が著しく少ない活動である。歴史を知る事、旅行に出かける事により自分が何かを達成できるとは思えない。一般的に、歴史を知る事は単なる情報の蓄積(暗記)であり、旅行は時間と金の問題である。私にとっての教養や知識は、歴史を知る事や旅行にでかけることでは得る事はできない。これが歴史と旅行に対して私が積極的になれない理由である。

世の中には歴史と旅行好きな人が沢山いる。こんなことを言っていたら嫌われるので、この位にしておこう。。。

※ちなみに不案内な土地への旅行と、不案内な土地での生活とは全くの別物だと認識している。旅行は所詮は一時的なイベントであり金銭で解決できる。一方で生活は、そこで暮らす人との関わりやその土地の文化習慣を理解しなければならないし、自分自身がそれらに合わせなければならない。毎日が挑戦だし生活を通じて自分の成長を実感できる。自分のチャレンジ精神が続く限り、一つの土地に留まらず、いろんな所で生活したいと思う。

コメント

  1. たか より:

    てっきり旅行好きだと思っていました。いろんな所に往んでいるのに旅行は行っていないの?

  2. adidome より:

    特別な目的(家族の要望やマラソン大会参加等)があれば旅行にでます。一方で名所旧跡巡りや博物館巡り等では旅行のモチベーションにはなりません。

  3. hotmotto より:

    「歴史を語る事は変えられない事実を語る事」に同意。歴史好きな人は、自分の知識を周りに披露することを恥ずかしく思わないの?その知識はマンガや小説で得た加工された情報でとっても偏っている。しかも自分が知識人だと勘違いしている人が多い。単に知っているだけなのにね。自分では何も努力していない。

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