[ガーナ再訪記1]プロローグ ~ガーナに帰ろう

二十代前半、青年海外協力隊に参加した。動機はいろいろある。阪神淡路大震災、深夜特急、エンジニアのキャリアに対する漠然とした不安、脳内で無限再生されているRAMBLING MAN等々。

三か月の派遣前訓練を福島二本松で終え1996年12月から1999年1月までガーナのボルタ州アディドメ高校に理数科教師として赴任した。二年数か月の活動中、いろいろとあった。

当時の日記を四十代になって読み返すと、若い日の自分の視野の狭さとガーナの方への配慮の無さが目に付くと同時に、二十代の「(世間知らずの)勢い」や「将来に対する意欲」に溢れていた。良くも悪くも今の自分とは大違いだ。

そして、この違いは紛れもない「違和感」であった。この違和感は直ちに何かに影響はしないだろう。しかし放っておくと取り返しのつかないことになるような気がした。

ガーナに帰ろう

仕事もある。中国に家族を残すことになる。でも今の自分に必要なのは二十代前半の自分と向き合うこと。

2016年10月12日、北京国際空港発ドバイ経由コトカ空港行きエミレーツEK307。20時間のフライトでガーナに向かった(注)

(注)本稿執筆時、北京在住。

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当時の日記。

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基本的に愚痴が多い。ネガティブな気持ちにならないため、毎日「今日の一番良かったこと」を記載していた。「この前、険悪なムードだった●●とダベッた」とか「ランチで食べたチキンが美味しかった」とか。

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