親子の力を合わせた自由研究、ということで今年はおつまみフィーダー。「おつまみを受け取るたびに光と音でアラームしてくれる、親父のためのダイエット設計」がコンセプト。
まずは材料の買い出しのために、北京の秋葉原と呼ばれる中関村(10号線の海淀黄荘駅)に行く。「秋葉原のラジオセンター」「大阪なんばの共立」を彷彿させる電子部品の専門業者が集まる雑居ビル。20年以上前の学生時代、大阪のでんでんタウンに電子部品リストをもってワクワクしながら通っていたころを思い出す。
「パーツの調達も電子工作の一部」ということで次男に「我要红外传感器ST188(ウォーヤオ、ホンワイジュアンガンチー、エスチィーヤオバーバー)」を事前練習させてショップに突撃。スッタモンダの末、基板や抵抗、ダイオード、トランジスター等の所望のパーツは全て購入。ついでにグルーガンなんかも調達。
「ボラれるのではないか」と警戒していたが全くそんなことはない。壁にかけてあったラジオペンチを購入しようと手に取りお金を払おうとすると「これ30元だけど、こっちは4元で品質は悪くない」と親切に教えてくれる。この安いラジオペンチを帰宅して使ってみたが全く問題なし。警戒していた自分が恥ずかしくなる。
帰宅後、まずはおつまみフィーダーのフレームから。段ボールの厚さ(4mm)を考慮して設計したにも関わらず、なかなかサイズが合わない。ここで役に立ったのが乾くまで1分程度のホットグルーガン。木工用ボンドで部品を貼り付けようとすると乾くまで数時間を要する。形は若干いびつになってしまったが次男もグルーガンのコツがつかめたようで比較的容易にフレームは完成させることができた。
そしてセンサー部分。まずは、はんだ付けの練習から。はんだ付けを未だしたことがない長男もここだけ参戦。「ランドをしっかりと温める」「コテをねかせる」云々に注意しながら、練習用に買ってきた基板とパーツをくみ上げていく。
本番のセンサー(反射型赤外センサ)、ジャンパー線だけは手伝ったが基本は次男がはんだ付け。イモハンやショート寸前の箇所もあったがキチンと動作した。
なお学校に持って行った時にピーピーうるさいと思い、ブザーの部分はスイッチでON/OFFを制御。
※上のビデオの最初の二回は「ブザーありモード」。その後スイッチをOFFにして「ブザーなしモード」
、、、と子供に教えるフリをして20年ぶりにパーツ屋で物色をしたりはんだの松やにの匂いを懐かしく思ったりと自分自身も楽しめた。エンジニアと異なる専門分野にキャリアチェンジしたとはいえ、モノづくりのワクワク感だけは消えていなかった。実は中関村のパーツ屋でブレッドボードや7セグLED、チップ類なんかをついでに購入してしまった。昔の「無駄を無駄と思わない」「目的レス」「無計画」の感覚が蘇ってきた。時間ができたら、遊んでみよう。
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